中国生日記1

2月11日(男の子むけ)
現地時間12時25分に杭州簫山空港に到着。フライトの遅延は無くまったく快適だった。ただ、客室乗務員(日本人)に中国語で話し掛けられたことを除いては。
笑えたのは、着陸後に、まだベルト着用のサインがついているのに、乗客のほとんどが席を立ち、荷物を降ろし始めたこと。「Excuse me!」と連呼する客室乗務員の声はかき消されていた。まぁ、こいつは俺を中国人と間違った人だからいいや。
待っててくれた運転手つきのクルマ(!)に乗り込み、高速道路を市の中心部に急ぐ。請関照(チングワンシャオ:よろしくの意)。ちなみに、クルマは紅旗。アウディA6のOEMでさーね。中も外も非常に汚い。乗り心地はどっしりして、サスまわりが硬い印象をうけるが、加減速のメリハリがアウディらしからず、けっこう激しい。ただ、これって運転スキル?とも思う。
到着したホテルは、新僑飯店。4ツ星だそうだ。規模がでかくて豪華だが、所々に配置された正月を祝う飾り物が、チープ感を演出していた。規模が大きくゴージャスだが、どことなく薄っぺらなイメージは、この中国旅行ではしばしば見かけることとなった。とりいそぎ、国民性という薄っぺらい言葉でそれを理解しておくこととする。
ホテルで彼女のご両親と待ち合わせ、城隍閣という、山の公園に向かう。歩くこと15分。この間に感じたことを列挙する。1、歩行者信号はあって無いようなもの。2、クルマは歩行者をひいてもいい勢いで突っ込んでくる。3、自転車は予想に反してあまり走っていない。4、モペットがかなり多い。5、バイクは公安の白バイ以外は、フュージョンを1台みたのみ。6、マック、ケンタッキーを多数発見。カルフールも見つけた。
山の頂上の塔に登り、西湖を見渡す。美しいです。はい。湖、高層ビル群、山、住宅地、を一望できてしまう、中国でも類を見ない景色だそうだ。この箱庭的感覚は日本に似ているなあと思いつつ、塔を降りた。
塔のそばにある昔ながらの商店街でブラブラする。食べ物の屋台、服屋、お茶屋翡翠屋、漢方屋が軒を連ねる。犬肉の鍋を売っていたが、菅原文太が犬に吠えられているシーンを思い出してパス。お父さんが変な飴を買ってくれる。クミン(ウイキョウ)の香りたっぷりの、咽喉に良さそうなものだった。ありがとう。
西湖の周りを散策してから、いいメシ屋に連れて行ってもらう。個室にとおされしばし待つが、女子店員のうるさいことこの上なし。まるで女子校の休み時間(イメージ)。うるへー店員に給仕されながら、メシと酒を楽しんだ。10年ものの紹興酒と、中華ビールをがっつり飲む。めちゃウマ。お母さんはこの2つをブレンドして飲んでいた。で、飲んでみたがこれもめちゃウマ。中華ビールはアルコールが2.5%程度で色も味も薄いため、冷たくないほうが美味しかった。ウマウマな夜を、お父さん、お母さんありがとうございました。
ホテルに戻って、夜の散歩。そこら中で花火があがっている。少し腹もなれてきたところで帰舎。就寝。



2月11日(女の子むけ)
現地時間12時25分に杭州簫山空港に到着しました。降り口と飛行機が、うまくくっつかなくて10分くらい待ったけど、おおむね問題ない旅でした。これから4日間、旅は続くのです。
クルマで市内まで送ってもらい、いろいろ散歩した後に、商店街にいきました。ここには茶器や翡翠がたくさん売っていて、時間がたつのを忘れて店から店に、渡り歩いてました。茶器はピンきりで、かなり高いもの(日本円にして5000円程度)から、安いもの(同、500円程度)までありましたが、翡翠はあまり日本の価格とかわらず高価で、やや残念。
次はようやく食事です。招待されたそのレストランは、現地でも人気店のよう。ものすごい混みようでした。出されたのは、数限りない料理。野菜、貝、魚、蟹、肉の素材を、炒め物、蒸し物、スープなどあらゆる調理を施したスーパーメニューでした。お気に入りだったのは、川の貝の酢の物のようなもの。殻をかじって、中のとろとろを吸出します。あと、豚タンの炒め物。いわゆる中華味ながら、料理人の腕がいいのか、どんどんお腹に入っていきます。メインの北京ダックは、杭州式は、肉も皮も食べるそうです。たっぷり4切れずつを、何度も何度もほおばりました。包んでよし、そのままで食べてもよし。だいだいだい、大満足です。
腹いっぱいで動くのも億劫でしたが、このまま寝ても牛になるだけだと思ったので、夜の散歩へ。でも、途中、果物を買い食いしちゃいました。桂園という、まるで小さなライチのような果物。これも美味しかったです。好吃(ハオツィ)。