中国生日記2

2月12日(女の子むけ)
朝起きたら、雪が降っていたようで、窓から見える屋根屋根には少し白が残っていました。朝食はバイキング。選択肢はとても多く、迷ってしまうほど。とりあえず、大根の煮物、チンゲンサイの炒め物、茶で煮た卵、ハム、トマト、キュウリ、蒸パン、すくい豆腐。のほかに、The King of中国の朝食、お粥と油条(揚げパン)をとって席に戻りました。バイキングで美味しいと思ったことはあまり無かったはずなのに、その常識を覆してくれました。謝謝。ひとつだけいただけなかったのは、あっためた豆乳を、きざんだ油条にかけて食べるもの。油の浮いたコーンフレーク中国版といったところでしょうか。でも、これからの毎朝食は、食中のドリンクはあったか豆乳を飲むことになります。あと、刻んでいない油条とお粥も、とても気に入りました。で、朝から満腹になってしまい、お腹が痛くてしょうがない。彼女が化粧をしている間、うんうんいいながら寝ていました。
といっても、満腹で痛かっただけので、すぐに復活。観光にでかけます。
雷峰塔、その向かいのお寺を回った後に、西湖のほとりの茶館に向かいました。そこで碧螺と彼女は凍頂烏龍を(二つとも浙江省の茶ではないですが)飲み、無限にもってきてもらえるおつまみとお菓子と果物を食べまくりました。印象的だったのは、乾燥メンマと緑色の干し葡萄。あと、芯に黒ゴマが入った、白ゴマでコーティングされた軽い飴。あと、ちょっと黄色い、中国版干し芋。スイカやオレンジもたらふく食べて、昼食前から大満足でした。でも、屋台を見ると、やっぱり何か食べたくなります。サンザシの実を7個くらい串刺しにして、飴でコーティングされたお菓子をいただきました。これも美味です。
で、彼女おすすめのワンタンを食べにいこうと、タクシーを拾い、移動です。当たり前だけど、まだお腹が減らないので、「In time」デパートでブラブラ。1Fは日本のデパートとまったく同じで、ランコムエスティローダー、資生堂Sk-II(マックスファクターも)などなどの化粧品フロアになっていました。ちょっと不思議だったのは、メナードの店舗。はじめて見ました。
少しお腹がこなれてきたところで、ワンタンを食べに行きました。実に、チンゲンサイが入ったものと、セロリが入ったものを頼みます。とても安い。スープは化学調味料な味がしましたが、ワンタンはいけます。がつがつ食べてしまいました。そんなに空腹でもなかったのですが。。
次に、昨日歩いた商店街に向かい、彼女の友達と待ち合わせました。合流したのち、夕食です。さすがにお腹一杯でしたが、頑張ります。魚の焼き物と、お粥と、肉野菜炒めと、天ぷらを頼みました。どれもこれも美味しい。。と言いたいところでしたが、天ぷらはいけません。中国のお菓子によくあるような、米の粉のような香りがします。これだけは失敗失敗。満腹の上に満腹を重ねてから、彼女の友達おすすめの、へんなバーにいきました。そこでちょっとお酒を飲んで、ようやくホテルに帰ります。12時を回っていたかな。かなり長い、そして満腹な一日でした。


2月12日(男の子むけ)
朝から観光に精を出す。タクシーで雷峰塔へ。そこは、人間界の男と恋に落ちた蛇の精が、閉じ込められたという塔。レンガ作りのものだったが約70年前に倒壊し、最近再建された模様。エスカレータで塔の入り口まで登れ、かつ屋上まではエレベータが整備されている様子で、趣もないが面倒でなくていい。屋上から望める景色をまたも楽しんだあとは、蛇女の悲しく激しい、かつ美しい話が余すところ無く表現された木彫りの作品を鑑賞した。精緻で力のある作品だが、木ということもあり、温かみも感じつつ、塔を後にする。その後訪れた寺で、中国式の祈り方を教えてもらい、参拝する。唐招提寺にもいらっしゃる、盧舎邦仏さんがご本尊とあり、この意外なる再会に感きわまりつつも、結局体にあった日本式の拝礼をしてしまう自分がいた。
続いては茶館に赴き、茶を愉しむ。自分は飲み飽きた龍井茶ではなく、碧螺をオーダー。80元というかなりの高額ながらも、頼まずともどんどん補充される茶菓子に満足。茶の香りはそこそこながら、水が美味しいのか、どんどん飲めてしまう。彼女が頼んだ台湾茶の凍頂烏龍も、功夫茶法でしっかりいれてくれた。これも、普通に美味。個人的には青茶なら、洗茶はせず一煎目の粗野な香りも楽しませてほしかったなあとは思ったけどね。
中国の茶館(茶楼)の特徴は、一度入ったら、なかなか出ない利用者が多いということ。たくさんのお菓子と補充し放題のお茶をのみつつ、囲碁やトランプ、麻雀、ダイヤモンドゲームなどを楽しみつつ、昼食の後のひととき、否、夕食までの数時間をここでつぶす。いまさらながら、サロン文化のサロンという語源は茶楼からきているなあ、と実感。
続いてはデパートで時間を腹をいなすために歩く。家電売り場の主力は、液晶やプラズマなど薄型高級TV。シャープの一角が、かなりの盛況を示していた。ほか、東芝ソニー、サムソン、フィリップスは、いまいち活気がない。商品力の差は歴然、といったところか。
遅い昼食はワンタンを食べ、彼女の友達と待ち合わせた。彼女の友達は俺の愉快な友人であり先輩でもあるnonokoさんにそっくり。人懐っこそうな笑顔や、背格好までクリソツ。ステキで天真爛漫な元気っ子でした。彼女が席をはずしている間に、中国nonokoと英語での会話にチャレンジしてみるが、そのわずかの間では、彼女の遊び続けた高校時代の話を聞くまでにとどまってしまった。まあいいか。
その宴では昨日と同じ中華ビールをしこたま飲んだのだが、まだ女同士の話がありそうということもあり、行き着けのバーに案内してもらった。そこは、内装を木材でまとめ、ちょっとラスタな感じにまとまった様子。席につくなり、お兄さんが、ボンゴを持ってきてくれて、演出もばっちり、といったところ。ほったらかし、かつ、英語がまったくわからない店員に囲まれ、女同士は話に盛り上がり、仕方の無い俺は、ボンゴをひたすら叩いていた。いつしかBGMはツェッペリンになり、女同士はつれしょんに消えた時、おにいさんが、ボンゴのセッションをしにきてくれたのには感謝。ちょっと楽しかったです。その合奏にちょっと興奮しちゃったため、久々に顔面が痒くなったけど、コリン性蕁麻疹はまたも発症せず。ふぅ。と安堵していたタイミングで本日はお開き。